よそ者

村田さんは埼玉県から引っ越してきた。

夫婦でバイク旅行して大月町に立ち寄り、とても気にいっての移住であった。

土地を売ってくれる人を見つけ新築し二人の子供を育てていた。

あるとき、縁側にかけていると

パッーン、パッーンと銃声が聞こえた。

次の瞬間、バラバラバラと散弾が降ってきた。

子供たちは部屋の中にいたからよかったが何と危険なことだ。

 

 

村田さんの奥さんは銃声の聞こえた方へ走って行き

銃を持っている人に抗議した。

すると銃を持っていた人は

「うるせえ!黙れよそ者が」と言われた。

 

 

村田さんはこれ以上何を言っても通じないと思い、

駐在所に出向き事情を説明した。

すると、駐在さんは

「あそこは禁猟区じゃないから取り締まれないんですよ」

 

 

事故や犯罪が起きないと警察は動いてくれないのだ。

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