村田さんは埼玉県から引っ越してきた。
夫婦でバイク旅行して大月町に立ち寄り、とても気にいっての移住であった。
土地を売ってくれる人を見つけ新築し二人の子供を育てていた。
あるとき、縁側にかけていると
パッーン、パッーンと銃声が聞こえた。
次の瞬間、バラバラバラと散弾が降ってきた。
子供たちは部屋の中にいたからよかったが何と危険なことだ。
村田さんの奥さんは銃声の聞こえた方へ走って行き
銃を持っている人に抗議した。
すると銃を持っていた人は
「うるせえ!黙れよそ者が」と言われた。
村田さんはこれ以上何を言っても通じないと思い、
駐在所に出向き事情を説明した。
すると、駐在さんは
「あそこは禁猟区じゃないから取り締まれないんですよ」
事故や犯罪が起きないと警察は動いてくれないのだ。
(332)