今の人たちにとって白米は常識である。
しかし、田舎で育った母には白米のご飯は戦後のものだった。
今でもそうだが、昔から田舎の仕事は少なく、収入も少なかった。
白米は贅沢な食料品だったのだ。
米を商品として出すので、生産者でさえ白いご飯は正月くらいしか食べられなかった。
大月町ではどの家も『芋飯』が主食だった。
サツマイモは荒地でも良く育ち、白米と混ぜて炊いて食べた。
芋飯で育った老人の一人は
芋を見るのも嫌だという。
(339)
今の人たちにとって白米は常識である。
しかし、田舎で育った母には白米のご飯は戦後のものだった。
今でもそうだが、昔から田舎の仕事は少なく、収入も少なかった。
白米は贅沢な食料品だったのだ。
米を商品として出すので、生産者でさえ白いご飯は正月くらいしか食べられなかった。
大月町ではどの家も『芋飯』が主食だった。
サツマイモは荒地でも良く育ち、白米と混ぜて炊いて食べた。
芋飯で育った老人の一人は
芋を見るのも嫌だという。
(339)